活字には物理的な重み、だけでなく、人類が情報伝達のために何年もかけて獲得した文明としての重みがある。DTPが導入されて以降、文字は誰でも簡単に自由に扱うことができるようになった。この名刺では全て5号活字という制約を設け、活版印刷では当たり前であるが、縦横の決まったグリッドの中で文字を組んだ。 ィが回転してしまっていたり、Gが一部欠けていたりするが、そのような手作業で文字を組むことでしか起こり得ないエラーが無意識的にデザインのポイントとなっている。
AD+D : 鳥越のどか
Printing : りてん堂
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2025