








造形和歌三十一図
和歌の主体的鑑賞のための絵と文字の視覚実験。 現代において、私たちが和歌に触れる際、その技法や言葉の理解に焦点が当てられがちである。しかし本質は、そこに込められた独自の視点や、日本人ならではの美意識、そして価値観にあると考える。そしてこれらの本質は、自らの想像力を働かせてこそ初めて見出すことができるものである。 そこで平安時代の料紙の表現や継色紙の豊かな文字表現について研究した上で、見る人の想像を掻き立てる31首の絵と文字の視覚表現を試みた。二つを交互に見ることで歌の世界の想像が広がる「鑑賞する」和歌集である。 京都工芸繊維大学卒業制作展2024優秀賞受賞。外部審査員(原田祐馬氏)賞ノミネート。
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